ディスペンサーノズルは「狭小」対応スペックがトレンド
私たちの日常で使われる電化製品の中にも入っている温度センサー。 用途に応じて温度調節し、機器の保護や制御を行う重要な役割を果たしています。 近年、温度センサーを含む半導体は、より高性能を追求し、微細化と集積化が加速しています。このため、製造工程で使用される装置や工具も、微細な領域に対応できる性能が求められるようになりました。
ニーズ
導入前の実態・課題
近距離で精確な接着剤塗布がしたい
ソリューション
課題の解決策
課題を打破する肉厚25μm
ポイント
導入決定の理由
高精度を実現する薄肉加工とラップ加工
リザルト
状況と効果
塗布工程の歩留まりが10%向上・「改善活動ランキング」で1位を獲得
ニーズ導入前の実態・課題

近距離で精確な接着剤塗布がしたい

精確な塗布を行うためには、ノズルをできるだけワークに近づける必要があります。

しかし、ワーク上には微細な部品が複雑に配置され、それらの高さや狭いスペースが障害となり、ノズルを十分に近づけることができないままに、塗布するほかありませんでした。

その結果、塗布する位置がズレ、歩留まりが低下する問題が生じていました。A社は、この問題を解決できる方法を探していました。

 

ソリューション課題の解決策

課題を打破する肉厚25μm

この課題に対し、テクダイヤは狭小部への塗布を可能にするノズルをカスタマイズ製作しました。周囲の部品への干渉をしないように外径を縮小。

現行品の内径150μm・外径400μmから、外径を200μmにまで小さくすることで、ノズルをワークにより近づけることが可能となりました。

 

ポイント導入決定の理由

高精度を実現する薄肉加工とラップ加工

弊社ノズルの鍵は「30度のテーパー形状」にあります。この独自の形状により、内部の段差を極限まで抑え、流体の抵抗を最小限にし、流動性を大幅に向上させます。

25μmという薄肉部分に30度のテーパー加工を施すには、非常に高い技術が必要ですが、それを実現し優れた性能を発揮しました。

 

さらに、ノズルの先端端面には材料の這い上がりや糸引きを防ぐためにラップ加工を行いました。この過程も決して簡単ではなく、薄肉部分は非常に脆く、加工中に傷つきやすいという懸念があります。

しかし、弊社は長年の経験と高度な技術により、1本1本のノズルを手作業で目視確認しながら、精密なラップ加工を施しています。この職人技が、ノズルの性能をさらに引き上げるのです。

リザルト状況と効果

塗布工程の歩留まりが10%向上・「改善活動ランキング」で1位を獲得

テクダイヤのカスタムノズルを導入したことで、A社の塗布不良が10%改善され、A社内での「2023年度改善活動ランキング」で1位を獲得することに貢献しました。

この成功を受け、量産化が決定し、現在も継続してご使用いただいています。

弊社の技術力は、他社が成し得ない加工技術を駆使し、高く評価されています。テクダイヤ株式会社は50年の実績と技術力を活かし、今後も業界の常識を変え続ける革新を提供し続けます。

 

クライアント情報

温度センサー製造メーカー(日本)

 

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