水晶デバイスの低コスト化のため、長寿命なピックアップツールが必要でした

水晶デバイスは、静電気が加わると素子が破壊される恐れがあるため、水晶デバイス製造用のピックアップツールは絶縁体であるセラミック製が主流です。1秒間に1つの速さで水晶デバイスをつまみあげるピックアップツールの先端は摩耗が早く、2週間前後でのピックアップツールの交換が必須とされています。

しかし、自動車の進化と伴に、車載用水晶デバイスの価格競争が始まったため、製造コストを抑える必要がありました。そこで、タクトタイムの短縮化のため、従来のピックアップツールよりも長寿命なピックアップツールが求められていました。

セラミックに代わるダイヤモンド製ピックアップツールの開発に成功。

長寿命化のため、セラミックよりも耐摩耗性に優れ、かつ、静電気を通さないピックアップツールが求められる中、テクダイヤはダイヤモンド製のピックアップツールをご提案。ダイヤモンド研磨を得意とするテクダイヤだからこそ、加工が難しいとされるダイヤモンドを自在に研磨し、従来のピックアップツールと変わらぬ形状で製作することができました。

また、テクダイヤ独自の金属とダイヤモンドの溶着技術により、水晶デバイスに触れる先端のみダイヤモンドとすることで、安価なダイヤモンドピックアップツールの開発に成功しました。

40年以上の実績とノウハウから生まれた、アイデアと提案力。

徹底したお客さまへのヒアリングから生まれた大胆なアイデアと提案力。更に、ダイヤモンドスクライバーをはじめとした、ダイヤモンドと金属の溶着技術に長けたテクダイヤならでは技術が、お客さまの課題解決へとつながりました。

従来のセラミック製ピックアップツールの3倍以上の長寿命化を実現、大手水晶デバイスメーカーで採用。

ご提案後、短納期でサンプル提供し、すぐに評価開始いただきました。評価の結果、セラミック製と比べ、3倍以上の長寿命化を実現し、大手水晶デバイスメーカーでの採用が決定しています。