ナノインデンテーション技術の進化に応える、高精度な圧子が期待される。
端子を材料に押し込むことで、材料の硬さやヤング率を高精度で測定する技術、ナノインデンテーション法において、ダイヤモンド圧子とよばれる測定先端端子の精度は、限りない高精度な形状を追求されます。
このダイヤモンド圧子は、全長2~3ミリ、工具径は0.5ミリ程度で、その先端半径は、100ナノメートル未満を要求される微細かつ高精度。ダイヤモンドは地球上で最も硬質な素材でありながらも、このレベルでは加工に対しては脆弱で、加工には高度な技術が必要とされます。また、微細加工されたダイヤモンドを、シャンクと呼ばれる金属棒に溶着するためには、精度の高い溶着技術が必要となるため、市場ではこの要求を満たす、有効なダイヤモンド圧子の登場が待たれていました。
卓越したダイヤモンド加工技術と、高精度な精密機械加工技術の融合。
テクダイヤは、創業当時から続くダイヤモンド加工技術に加え、同じく創業初期からの蓄えた、経験豊富な精密機械加工技術を融合させたことでした。
テクダイヤは創業から、ダイヤモンドレコード針やダイヤモンドメス、ダイヤモンド・スクライブツールなど、固有の技術でダイヤモンド製品を世の中に提供してきたノウハウと実績に加え、高精度ディスペンサーノズルなどに代表される、高精度な精密機械加工技術を一つ屋根の下に持ち、その両者の技術を融合させた事が開発の成功につながりました。
開発力だけではない、量産技術での信頼性の確保。
ダイヤモンド加工技術と、精密機械加工技術の融合により、お客様に支持される商品開発は完了しました。しかし、継続した商品提供を行うことこそがビジネスの信頼と継続につながります。テクダイヤは、製品開発力に加えて、経験豊富な量産技術を開発品に添加し、高精度かつ難易度高いダイヤモンド圧子の継続的な供給を実現し、一貫したダイヤモンド圧子を提供するプロセスを確立しました。
より高精度、進化した測定技術の確立を支援。
本製品の開発および、製品の継続的な提供の実現により、さらに高精度なナノインデンテーション法を支援する事になりました。ナノインデンテーション法は、超低荷重での摩擦係数の測定や、薄膜の基板との密着性(剥離性)など、ますます高まる評価技術の進化を支える事になり、技術の進歩・発展に寄与していくことと思います。
【クライアント業種】 電機機器, 生体医学、材料科学
【事業内容】 研究開発、テストと測定機器
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